B’zの稲葉浩志さんが14日、故郷・津山で開催したソロライブの2日目に感動的なサプライズが行われた。
ファンの間でも津山は、稲葉さんの出身地として有名で、ゆかりの地を訪れる人は多い。
今回のライブ会場となった約1000席の津山文化センターもその一つで、県内外からチケットを持たない多くのファンが集まり、会場周辺は熱気に包まれていた。
2017年にB’zのライブで凱旋(がいせん)した津山公演では、最後に津山文化センターの扉を開けて「ultra soul」が熱唱されたシーンは今もファンの心に深く刻まれている。
今回もその記憶を追い求めるように、会場に入れなかった多くのファンはホールを取り囲み、わずかな音に耳を傾けていた。
初日の13日に会場の扉が開くことはなかったが、14日の午後8時すぎ、ゆっくりと扉が開かれ、稲葉さんの声が聞こえてきた。
会場内外で歓声が上がり、名曲の数々が津山の夜空に響き渡る。ファンは感動と喜びの中、稲葉さんの歌に酔いしれた。
宮城県から友人2人で津山に来た女性は「チケットは2日間とも当たらなかったですが、わずかな音でもと思い、会場に来ました。本当はこういう扉を開けてもらうことを期待することさえ、いけないことだと思いながら、聴かせていただきました。感謝しかないです」とハンカチで涙をぬぐいながら話した。
稲葉さんの「Koshi Inaba LIVE2024~enⅣ~」の津山公演最終日は、心に残る演出とともに幕を閉じた。
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