第3回「竹彫刻と盆栽 二人展」がくらやアートホール=岡山県津山市沼=で開かれ、秋の山里の情景を表現した竹製の昆虫と盆栽が来場者の目を楽しませている。5日まで。
元小学校教諭の小林博道さん(75)=津山市国分寺=がすす竹で創作した昆虫約30点、盆栽愛好家の大森博文さん(77)=津山市大谷=が鉢植えと水石約20点を出展した。
カマキリやスズムシ、カワトンボ、クワガタといった虫たちは、素材を生かして羽、触角までもリアルで繊細に再現。赤い実をつけたセイヨウカマツカやウメモドキ、山柿などの盆栽、可れんな白い花を咲かせるセンブリ、薄紫色のキヨスミノギクといった野草の鉢植えと相まって秋の風情を醸し出している。
会場の一角には山野草の苗や竹細工小物の即売コーナーも設置。
小林さん、大森さんは「一味違った演出とそれぞれの調和を味わいながら、癒やされてほしい」と呼びかけている。