アルネ津山を管理運営する第三セクター・津山街づくり会社=岡山県津山市=は28日、第26期定時株主総会を開き、2020年3月期決算を報告。営業利益は560万円(前期117万円)を計上したものの、当期純損失は201万円(前期同686万円)で3年連続の赤字となった。
同社決算書によると、来客数は230万6266人(前期比3.6%減)。テナントの家賃収入と事業収入による当期売上高は3億8399万円(前期比0.9%増)。商業施設の売上は、専門店が前期並みを確保したものの、核テナントの天満屋は主力の衣料品が暖冬で苦戦した上、コロナ禍も影響して前期を下回った。指定管理者として運営している公共施設のベルフォーレ津山、市立文化展示ホール、地域交流センターとも利用収入は前期を上回ったが、堅調だったベルフォーレが年度末にコロナ禍の影響でイベントが中止されて伸び悩んだ。販売管理と一般管理の経費は照明のLED化などで3億7834万円(同0.3%減)に抑制。経常損失は193万円(前期同679万円)だった。
菅田茂社長は今後の運営について「コロナ禍収束後は国などの景気対策を活用し、テナントと連携して利用者の利便性と収益向上、指定管理施設の集客力アップを目指す。さらに一層の経費節減を図り、経営基盤の健全化に努める」と述べた。
第三セクター・津山街づくり会社、2020年3月期決算を報告/岡山・津山市
- 2020年8月29日
- 経済・産業