第10回「RAKUアート倶楽部展」が新魚町の市立文化展示ホールで開かれ、表現の幅を広げた「造形絵画」などの意欲作に来館者が見入っている。13日まで。
同倶楽部で制作を楽しむ愛好者38人と、主宰する美術家・山形楽さん(69)=小田中=が近作約70点を出展。
メインの造形絵画はアクリルやパステルをベースに様々な立体素材を組み合わせており、ハスの花を描いたキャンバスをコケを添えて水辺に見立てたり、桜満開の津山城の額縁に造花をちりばめたり、カラコルム山脈の岩峰を切り抜くなどユニークな発想が目を引く。さらにマスクとウイルスでコロナ禍を象徴した作、眼光鋭いトラの顔を獣毛で覆った作も面白い。このほか風景や人物をモチーフにした油彩、水墨画、墨彩画も並ぶ。
山形さんは「ミクストメディアとも言える造形絵画は、それぞれ従来の固定観念にとらわれない多様な表現ができており、節目にふさわしい内容。ぜひ見てほしい」とPRしている。
第10回「RAKUアート倶楽部展」
- 2022年3月11日
- 芸術