第37回「しんわ美術展」(津山しんわ文化財団主催)が17日、岡山県津山市のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで始まり、表現力豊かな洋画や日本画、版画の秀作が来場者を魅了している。26日まで。
全国各地の10~80代のアマチュアらが応募した作品196点の中から、入選作151点を展示。今回は審査員に倉敷芸術科学大学客員教授で日本画家の森山知己氏(吉備中央町)と、大阪芸術大学講師で洋画家の山本佳子氏(玉野市)を迎え、審査の結果、文部科学大臣賞に内海福溥さん(京都府京都市)の日本画「鳥と人」、グランプリには藤原加奈子さん(赤磐市)の洋画「風紋」が輝いたのをはじめ、各賞が選ばれた。
会場には内面を感じさせる人物や印象的な風景、イメージの世界、動物や植物などのモチーフを大胆に、また繊細に表現した作品が並び、訪れた愛好者らは作品ごとに歩を止めて熱心に鑑賞している。
おばの入選作を見に訪れた上河原の会社員女性(34)は「抽象的なものから写実的な作品まであって、作者の思いや見ている風景に引き込まれる」と話していた。
