第45回「瀬戸内版画展」が岡山県勝田郡勝央町勝間田の勝央美術文学館で開かれ、多彩な味わいの秀作に来場者が見入っている。27日まで。
県内各地の愛好家でつくる瀬戸内版画会(島秀佐会長)のメンバー10人が、木版を中心に近作26点を町民ギャラリーに出展。
木版画は高梁市の備中松山城や吹屋地区、鳴門海峡の渦潮といったモチーフで、多色刷りは同系色の陰影が美しく、モノトーンで濃淡を重ねた作も趣がある。墨一色では、くぎ打ちの凹凸でバラの花の質感を出した作、渋紙の版で描いた仏像も目を引く。さらに海のイメージを抽象的に表現した銅版画も並ぶ。
岡山県美作市巨勢の主婦・岡本節子さん(58)は「繊細に花びらを彫った作品がとても印象的。多色刷りの風景は手が込んでいて素晴らしい」と話していた。
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木版画などの秀作を観賞する来場者
第45回「瀬戸内版画展」 開催
- 2022年11月19日
- 芸術