岡山県奈義町のやまなみ混声合唱団(井戸眞介団長)の「35周年記念コンサート」が27日、奈義町豊沢の町文化センターで開かれ、来場者約330人は団員たちの美しいハーモニーに耳を傾け、節目の年を祝った。
同合唱団は1988年に生涯学習コーラス教室として女声コーラスから始まり、2000年に男声コーラス団と一緒になって混声合唱団に。コロナ禍の影響で練習中止を余儀なくされるなどの厳しい間も乗り越え、結成から37年が経ってようやく開催の日を迎えた。
この日は11~85歳の29人が出演。ソプラノ、アルト、テノールに分かれ、指導者・鈴木英子さんの指揮と、ピアノ奏者・矢野裕美さんの伴奏に合わせて伸びやかな歌声を披露。楽曲「空がこんなに青いとは」や歌手・松山千春さんの「季節の中で」、春をテーマにした唱歌のほかに「チム・チム・チェリー」「トゥモロウ」といった映画やミュージカル曲などを長年応援してくれている人たちへの感謝を胸に歌い上げた。
「みんなで歌おう!」の企画では、来場者も参加。「こいのぼり」「せいくらべ」「茶摘み」などの童謡をみんなで大合唱し、楽しい時間を過ごした。
津山市の合唱団・コーラスひまわりで活動する山本幸枝さん(77)=同市油木上=は「みなさん、声をそろえて上手に歌っている。各パートの声量のバランスも良く、聴いていて心地よさを感じた。自身の活動の参考にもなったし、また次回の公演も来たい」と話していた。
