岡山県津山市内の建築や市ゆかりの人物にまつわる物語を紹介した、紀行作家で一級建築士の稲葉なおとさんの新作書籍「ものがたりの街 津山」の刊行を記念した講演会が2日、津山市中之町の城東屋敷で開かれた。
書籍は平安時代~現代に残る54のエピソードを125点の撮り下ろし写真と共に紹介。菅原道真や源頼朝、徳川家康といった歴史上の人物をはじめ、映画監督の故山田洋二さん、市出身でB’zのボーカル・稲葉浩志さんらが登場する。各ページ記載のQRコードをスマートフォンなどで読み込むと、声優の井上和彦さんの語りも楽しめる。
講演会では書籍の中の13の物語を史実に基づいた豊富な知識や撮影時のエピソードも交えながら楽しく披露。「津山には子どもたちに伝え残したい魅力的な建築がたくさんあるが、あまり知られていない。皆さんにぜひ足を運んでほしい」と呼びかけた。
書籍は四六判、224ページで、オールカラー。4日にEchelleー1から全国発売。税込み2800円。
講演は、城西地区一帯で開催されたイベント「令和作州城東むかし町」の催しの一環で企画され、講演後はサイン販売会も開かれた。
