紅葉シーズンを前に、岡山県苫田郡鏡野町の米と山の幸が楽しめる秋季限定の名物弁当「秋のやま弁」が完成した。11月1日から30日までの土、日曜日、祝日、町内の観光施設で数量を限定して販売するほか、予約も受け付けている。
鏡野町やま弁友の会(片田八重美代表)が町産食材を知ってもらい、町のPRや活性化につなげようと始めて16年目を迎える。前回に続いて製造を手がけるのは上斎原の「お食事処どんぐり」の店主・丸山恵さん(67)。町特産のナメコ、キクラゲ、ヒラメ(アマゴ)などを中心に、シカ肉、栗、野菜などを活用した10品目を詰め合わせている。値段は税込み1200円。
主食の「秋のきのこごはん」は干しシイタケ、シメジ、マイタケ、上斎原産の新米ともち米・ヒメノモチを一緒に炊き込んでおり、キノコのだしが効いたもちもちの食感が絶品。モミジの形をしたニンジンを添えて華やかに。さらに富地域で養殖したヒラメの塩焼き、キクラゲとシメジ、鶏肉の甘酢炒め、キクラゲとナメコの酢の物、天ぷら、砂糖漬けにして蒸した栗を揚げたほくほく食感のから揚げ、シカ肉入りコロッケなどもあり、こだわりの手作り料理が味わえる。
今年は奥津の奥津温泉道の駅に加えて、上斎原の直売所・なごみ茶屋(平日休業)でも販売。円宗寺の町物産館・夢広場、河内の奥津湖総合案内所「みずの郷奥津湖」は予約のみ受け付けている。予約をする場合は2個以上の注文で、受け取る2日前までに各販売店に申し込む。12月1日からは季節ごとの旬の食材を使った通年型のやま弁が販売される予定で、こちらはお食事処どんぐり(TEL:0868-44-2256、080ー5232ー2160)で受け付ける。
丸山さんは「これから寒くなるにつれ、美しい紅葉が見られるようになる。行楽や山歩きに持って行って、自然を愛でながら地域のおいしい食べ物を味わってもらえたら」と話している。
予約、問い合わせは、奥津温泉道の駅(TEL:0868-52-7178)、なごみ茶屋(TEL:0868-44-2822)、夢広場(TEL:0868-54-4001)、みずの郷奥津湖(TEL:0868-52-2225)。
