岡山県津山市下高倉西の作家・尾島言音さん(63)が手掛けた絵本「作州ジャ犬」の原画展が6日、勝央美術館(同市勝央町勝間田)で始まり、愛らしいキャラクターと優しいタッチの絵が訪れた人の目を楽しませている。9日まで。
2018〜23年の間に出版されたシリーズ6冊の中から選んだA4〜B4サイズの挿絵の原画や、お手製のマスコットなど計約40点を展示。
会場には左目の大きなハート模様を持つ作州ジャ犬、津山郷土博物館にある「パレオパラドキシア」の標本をモデルにしたキャラクターなどの魅力的な色鉛筆・パステル画がずらり。物語は津山市内を舞台にしており、身近な風景や町並み、生息する動植物が描かれたのもある。訪れた人たちは一点一点、興味深そうにじっくりと眺めていた。
尾島さんは「初期作品は読み聞かせ用に、3作目以降は子どもたち自身が読めるようにと思って制作した。親子で作品の世界を楽しんでもらえたらうれしい」とPRしている。
同絵本は、「母親」「誕生日」「友だち」「行事」など、幼い子どもたちが身近に感じる事柄をテーマに心温まる物語を展開。英語にもふれられるようにと、美作市の翻訳家・丘野菜穂さんの英文も添えられている。市内の図書館で借りることができる。