岡山県津山市内の病院に勤務するすだいくこさん(60)=津山市国分寺、本名・須田郁子=が手掛けた初の絵本『ふたごの天使』がみらいパブリッシングより出版された。親子のきずなや命の奇跡を描き、温かい気持ちになれる一冊になっている。
須田さんは介護福祉士として励むかたわら昨年11月、息苦しい社会や人間関係に悩む人に向けた自己啓発本を念願かなえ初出版。今回は妊活の悩みを抱える人や死産、流産を経験した人の罪悪感や悲しみに寄り添いたいという思いからストーリーを描き、絵本コンテストに応募したところ、出版社から声がかかったという。
人間の赤ちゃんに生まれ変わることを待つ双子の天使が、一人はこの世に生まれることはできないと知りながらも自ら母親を選んで命として宿るストーリー。イラストは須田さんが通うトールペイント教室を主宰するかんだのりこさんが監修し、優しい色使いとタッチで繊細に表現している。
「心に癒えない傷を抱える女性や子育てに悩みを抱える人、男女、世代問わずさまざまな人に手に取ってもらいたい」。
A5判、フルカラー32ページ。税込み1540円。津山ブックセンターなど全国の各書店で取り扱っている。