岡山県津山市小田中の西小学校で20日、総合学習の一環として津山産小麦粉を使ったうどん作りが初めて行われ、6年生29人が地域の特産品や地産地消について理解を深めた。
2学期から市内の小中学校全35校で、学校給食の麺類に同産小麦が使用されるのを前に、普及促進につなげようと津山産小麦生産普及連絡協議会が企画。美作大学・同短期大学部の栄養学科長・桑守正範教授ら計7人が指導にあたった。
児童たちは初めに、薄力粉「ふくほのか」、強力粉「せときらら」を混ぜた中力粉と食塩水をボールに入れて手でかき混ぜて生地を作った。その後「体重をかけて頑張って」などとアドバイスを受けながら、ビニール袋の中に入れてしっかりと踏んだ後、めん棒を使って机の上で伸ばしていった。また、約3センチの太さに切りそろえて麺を作る際は、緊張した面持ちで慎重に包丁を扱っていた。
大倉嘉凛さん(11)は「力もいるし、作るのは難しかったけど、食べたらもちもちしていてとてもおいしかった」と笑顔で話した。
同校6年生は昨年度から、食料自給率や価格高騰といった日本が抱える課題について学び、地産地消の重要性を呼びかける活動を行っている。