美作市は9日、2021年度の当初予算案を発表した。一般会計総額は213億600万円で前年度当初比2・5%減、2年ぶりのマイナス編成。12日開会の3月定例市議会に上程する。
歳入では、市税がコロナ禍に伴う固定資産税の減免、大規模太陽光発電設備の償却資産減少などにより32億2113万円(前年度比6・2%減)、地方交付税が臨時財政対策債への振り替え増、基礎数値となる国勢調査人口の減少などで87億5000万円(同5・4%減)。
歳出では、総務費が基幹情報システム整備事業で膨らみ28億109万円(同23・6%増)、民生費がむさしこども園建事業の終了などに伴い50億6593万円(同8・0%減)、商工費がCO2排出抑制のカーボンマネジメント強化事業完了などにより5億3329万円(同51・1%減)。
主な事業は▽住民基本台帳をベースにした「基幹情報システム整備事業」4億2470万円▽作東公民館整備事業2億4946万円▽新型コロナウイルスワクチン接種事業1億467万円▽国の助成金に上乗せする「新型コロナウイルスに負けるな給付金事業」3000万円▽抗体・抗原・PCR検査による「感染症予防対策事業」2501万円▽産前産後ヘルパー派遣などの「妊産婦支援事業」2097万円▽対象にハクビシンとアライグマを加える「有害鳥獣捕獲奨励事業」1億3003万円―など。
新規では▽転入した一人親世帯の家賃半額(上限月額2万円)を助成する「ひとり親世帯移住定住促進補助事業」240万円▽住民票や印鑑登録証明書の「コンビニ交付サービス事業」479万円▽集会施設等解体補助事業90万円▽若年がん患者妊孕性温存治療支援事業65万円▽空き家家財道具撤去補助事業50万円―など。
萩原誠司市長は「市議選を控えた中での骨格に近い予算編成。論戦を踏まえて選挙後、新型コロナウイルスの感染防止対策や経済支援策などに注力していく」としている。
美作市当初予算
- 2021年2月10日
- 行政・公共