岡山県美作市議会は28日、議長選を巡る贈賄申し込み事件で罰金刑を受けた鈴木悦子市議(74)に対する議員辞職勧告決議を賛成多数で可決した。
12月定例会初日に議会運営委員会6人の連名で上程し、金谷のり子委員長が「規範意識の欠如に逸した行為であり、議会に対する市民の信頼を著しく失墜させている。政治的、道義的責任は免れず、議員職に留まることは許されることではない。直ちに議員職を辞することを求める」と提案。議長と鈴木議員を除く16人の採決では15人が賛成、1人が反対した。
鈴木議員は4月、自分に投票してもらうために他の市議4人に現金計20万円の賄賂を渡そうとしたとして、略式起訴され、9月に裁判所から罰金100万円の略式命令を受けて納付していた。
鈴木議員は、進退について明言しなかった。