美作県民局長
角田直樹さん
「雄大な蒜山や那岐連山、歴史ある津山の城東・城西の重伝建など、心癒やされる管内の魅力を改めて実感した。来年のデスティネーションキャンペーン、アフターコロナを見据えた滞在型観光の推進、農産物のブランド化ややる気ある農業者への支援にも力を入れたい」と穏やかな口調で抱負を語る。県北勤務は新任のころ以来33年ぶりで、初の局長職に表情を引き締める。
1985年の総務部行政管理室を振り出しに、教育委員会事務局財務課長、土木部監理課長、産業労働部次長などを歴任し、前任は人事委員会事務局長。
本年度は第3次県政中期行動計画(4カ年)のスタートにあたり、「人口減少が加速する中、社会動態をいかに増やしていくか。コロナ禍による地方回帰の追い風もとらえ、移住定住を推進したい。中山間地域の課題も踏まえつつ、豊富な地域資源を活用し、様々な事業をできることから着実に進めていく」。幹部職員への訓示では、部署間、市町村との情報共有を密にし、より効果的な方策に知恵を絞るよう呼びかけた。
好きな言葉は論語の「学びて時に之を習う亦説ばしからずや」。
趣味は始めて20年になる登山。「県外では立山や白山が特に印象深い。県内の峰々も好きで、休日にはリフレッシュを兼ねてまた歩きたい」と笑みがこぼれた。
岡山市出身。同市の自宅に妻を残し、山北の寮に単身赴任。58歳。