岡山県新見市の市民体育館で21日、フットサルの「JFA第10回全日本U―18選手権県予選会」が開かれた。初出場で同県津山市の美作高校サッカー部は、昨年度まで三好達也監督が指揮を執った作陽学園高校と決勝でぶつかり、惜しくも0-2で敗れたが、準優勝に輝いた。
フットサルは1チーム5人で戦う競技。県内高校から5チームが参加し、美作は初戦で倉敷翠松サテライトに4-3、続く倉敷翠松Aには3-0で完勝。創志学園などを下して10連覇を目指す作陽学園との決勝に進んだ。
三好監督にとっては“古巣”との対決で「自分で築いてきた9連覇を自分で阻止したい」との思いで挑んだ。美作は連戦で体力的にも厳しい中だったが、メンバー一丸となって攻守に躍動。3年のGK井上智貴選手を中心に前後半1失点ずつに抑えたが、最後までシュートを決めきれず惜敗した。
三好監督は「五分五分の戦いだったと思うが、精神的な強さと覚悟は作陽のほうが上回っていた。10連覇を止められなかった悔しさもあるが、準備期間がない中、選手たちはいい表情でしっかり戦ってくれた」とたたえた。
また、前日の21日にあったサッカーの県総体2回戦では、岡山に16-0で大勝。出足の速さや組織的なプレーで終始試合を支配し、前半10点、後半6点を奪った。
1年生も活躍し、4点を決めた下谷海斗選手は「後半はプレーが雑になり、課題が残った。しっかり集中して次も全力で点を取りたい」。後半から出場して2得点の徳永太陽選手も「絶対に点を取って結果を残すという気持ちで戦った。だんだん相手は強くなるが、出場できたら点を取ってアピールしたい」と意気込んだ。
28日の3回戦では岡山大安寺と戦う。