岡山県久米郡美咲町の農場で発生した高病原性鳥インフルエンザの対応で、岡山県は2022年12月21日午前5時半までに飼育されていたアイガモ1万7662羽の殺処分を完了した。23日から焼却処分を開始する。
20日午前7時から着手し、防護服を着用した県職員延べ550人が交代しながら24時間態勢で作業。現在は飼育舎内の消毒、汚染物品の埋却を進めている。焼却は民間施設に委託し、殺処分したアイガモが入った樹脂製の箱をトラックで搬送する。
ウイルスが検出された農場から半径10㌔圏内には、養鶏場など12農場(計268万羽)があるが、今のところ異常は報告されていない。同半径3㌔圏内を鶏や卵の移動制限区域、同3〜10㌔圏内を搬出制限区域とし、津山、美作市、久米南町の計4カ所に畜産関係の車両を対象とする消毒ポイントを設置。特例措置として、国の防疫方針に基づく協議が整った搬出制限区域内の養鶏場で21日から鶏卵の出荷を再開している。
県内では10〜11月、いずれも倉敷市の養鶏場3カ所で鳥インフルエンザが確認され、家禽(きん)農場での発生は4例目。
美咲町の農場で発生した高病原性鳥インフルエンザ アイガモ1万7662羽の殺処分を完了