岡山県津山市は9日、川崎の津山東公民館で聴覚障害者を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種の説明会を開いた。市ワクチン接種推進室の職員が、手話通訳者や要約筆記者を交えて手続きの仕方、注意事項などを話した。
難聴者やろう者ら約20人が参加。ワクチンの免疫効果や副反応について説明を受けた後、手話を用いて、手続きや接種に関して不安に思うところを尋ねた。
市職員は体に基礎疾患がある人をはじめ、発熱や重い急性疾患、ワクチンに含まれる成分に対して強いアレルギー反応を持っているなど注意が必要な人もおり、予約前に掛り付けの医者に相談するように呼びかけた。また、予約について、同市ではFAXやインターネット上の専用サイトなど電話以外の方法もあると案内した。
参加者からは発熱など急にキャンセルしなければならない事情ができた場合の連絡方法について質問があったほか、接種を受ける際に詳しい内容がわかるように、手話通訳者の派遣や遠隔手話通訳サービスが必要だといった意見が寄せられた。
70代男性は筆談で「不鮮明な点やわかりにくいところもあるので不安がある。みんなが安心して安全に接種できるように願いたい」と語った。
聴覚障害者対象 ワクチン接種説明会
- 2021年5月10日
- 医療・福祉