岡山県津山市の脱炭素と水素社会の実現へ向けたキックオフシンポジウムが24日、津山市の市総合福祉会館で開かれた。基調講演とパネルディスカッションがあり、カーボンニュートラルの実現へ向け決意を新たにした。
市職員や事業所の担当者ら約130人が参加した。
環境省中国四国地方環境事務所・坂口芳輝所長が「地域脱炭素創生の実現に向けて」、経済産業省資源エネルギー庁水素・アンモニア課・乾俊輔課長補佐は「日本の水素社会実現に向けた取り組みについて」をテーマにそれぞれ基調講演を行った。
パネルディスカッションは谷口圭三市長、松田欣也津山商工会議所会頭、西日本旅客鉄道イノベーション本部・田淵剛本部長、坂口所長がパネラーを務め、「地域脱炭素と水素の利活用による津山市の未来への展望」がテーマ。
「水素燃料導入は沿岸部で進んでいるが、水素は物流と親和性が高く、津山のような内陸部でやる価値はある」「(JR津山線の水素燃料電池鉄道車両導入について)内陸部への水素の燃料電池導入は技術的なハードルが高いが、乗り越えたい」「脱炭素を地域経済活性化の起爆剤にしたい」といった声が上がった。谷口市長は「津山を水素で動かす。エネルギーで地域を元気にしていく」と述べた。