自然の移ろいや日々の雑感などを詠んだ短歌集出版 元中学校長1748首掲載/岡山・美作市

芸術 歌集「残日抄 米寿を迎えて」を手にする関内さん
歌集「残日抄 米寿を迎えて」を手にする関内さん
         

元中学校長で県歌人会顧問の関内惇さん(89)(本名横山猛)=岡山県美作市=が、短歌集「残日抄 米寿を迎へて」を出版した。自然の移ろいや日々の雑感などを詠んだ1748首を掲載している。

A5判678㌻。県教委職員だった40歳で短歌の魅力に開眼し、これまで3編の歌集に残すなどしてきた5000余首の中から選んでまとめた。

「古里の川瀬の音のさやけさよ若鮎泳げよ百瀬をのぼれよ」「酔ひくれば別天地にし住むごとくうらうらうらと時は過ぎゆく」「自然悠悠青葉悠悠庭巡る我も悠悠田舎に生きて」「父母の墓前に坐して手を合はせ不幸者我の米寿を告げたり」など、どれも込められた思いがにじみ、すべて万年筆による自筆。

150部を製本。希望者には進呈している。

これまで県文学選奨などを受賞し、同文学選奨や弊紙歌壇などの選者も務めた関内さんは「米寿を迎え、歌人として約半世紀となる集大成。これからも『歌詠むは言葉の宝庫に入ることと今日も詠まむか拙かれども』の心境で、白寿を目指して続けたい」とほほ笑んだ。

問い合わせは、関内さん(☎0868‐76‐0701)。

歌集「残日抄 米寿を迎えて」を手にする関内さん


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