舞踊集団「宮坂流」創立55周年記念公演が6月1日、岡山県津山市山下の津山文化センターで開かれる。稽古も大詰めを迎え、会員たちは気迫に満ちた様子で習練に励み、本番を待つ。
公演には歌手の大江裕さん、韓宇景さん、坂田偉八さんら豪華ゲスト、本部と各支部・連合のメンバーら総勢100人が出演。創立者の宗家・宮坂身志さん(75)=林田=が30歳の時に振り付けを行った思い出の曲、故岸千恵子さんの「知恵っ子よされ」をはじめ、民謡や演歌など計55曲の曲目に合わせて、5~80歳の踊り子が銭太鼓や傘踊り、民舞などを披露し、華やかな舞台を繰り広げる。
昨年10月ごろから現在まで月に4回、出演者らが集まって修練を積み、芸を磨いていた。18日は鏡野町羽出の羽出公民館で、35人が身志さんと二代目家元・一樹さん(29)の指導を受けながら練習。20、30代の若手が集まる「希星会」メンバーは桜の飾りを手に山口県長門市の奉納踊り「君が代踊り」を力強く舞い、熟練の古参者たちも負けずに傘や銭太鼓を手に汗を流しながら一意専心に踊り続けていた。
本部長を務める所属45年目の松尾光惠さん(76)=宮部下=は「来ていただいたみなさんに喜んでもらえるすばらしい舞台になるようにメンバー一丸となって頑張っていきたい」と意気込みを語った。
公演は正午開場、午後0時半開演。チケットは現在2、3階の自由席が購入可能で、1席4000円で販売中。身志さんは「若い人から年配者まで多くのファンと弟子に恵まれて続けることができた。みなさんに感謝の気持ちを述べたい。55年経って進化した新しい宮坂流を楽しんでいただけたら」と話している。
