岡山県津山市在住の写真家・柴田れいこさん(75)の写真展「HERO 団塊世代の男たち」が20日、同市山下の津山文化センター展示室で始まり、地域とのつながりを求めて前向きに生きる男性たちの姿が来場者の目を引き付けている。25日まで。
戦後のベビーブームに生まれ、高度経済成長期を支えた男性の現在に焦点を当て、2018年~23年の間に全国各地で肖像写真を撮影。このうち会場には県内を中心に52点が並び、それぞれの近況や思いがこもった文章が添えられている。
退職を機に始めた農業で手がけた作物と映ったり、趣味のバイクやカメラを手にたたずんだりするなどさまざま。高齢者のためのカフェの開業やNPO法人の設立、スポーツ指導など地域で意欲を燃やしながらひたむきに生きる姿をとらえている。
友人2人と訪れた竹久房恵さん(75)=同県勝央町植月東=は、「みなさん若々しくパワーがあふれていて、頑張ろうという元気をもらえた」と話していた。
柴田さんは、「戦後を支えてきた彼らの笑顔やエネルギーは、超高齢社会に変化をもたらす希望。幅広い世代の人に楽しんでほしい」と話している。