岡山県勝田郡勝央町をはじめ県内の有志16人でつくる「黒豆プロジェクトチーム」は11日、東日本大震災の被災地支援として勝英地域特産の黒大豆「作州黒」の煮豆を福島県へ送った。
震災の翌年から継続している取り組みで、14回目を迎える。地元有志の寄付や商品の売り上げを製造費用にして加工グループ「たんぽぽ」(同町植月北)が150グラムの黒豆煮パック500袋を手づくり。砂糖としょう油、塩をほどよく効かせ、甘さ控えめでかみ応えのある健康的な味わいに仕上げている。
この日は森園枝代表(76)=同=らメンバー4人が同町植月中の植月郵便局を訪れ、パックが入った箱を荒田俊文局長(61)に渡した。荒田局長は「毎年続けて支援に取り組む姿をすばらしく思う。困っている人たちの助けになるようにしっかりと届けたい」と話した。
森代表は「自分たちの得意な分野でできる支援をしたいと思って始め、今ではライフワークにもなっている。喜びの声もいただきありがたく思う。被災地のみなさんがおいしいと思って食べていただけるとうれしい」と語っている。
送付した寄贈品は福島県南相馬市のNPO法人・ほっと悠を通じて被災地に届けられる。
