西陣美術織 伊藤若冲 動植綵絵展

芸術 「動植綵絵」の西陣織作品に見入る来場者
「動植綵絵」の西陣織作品に見入る来場者
         

 「西陣美術織 伊藤若冲 動植綵絵展」(同全国巡回展実行委主催)が新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、江戸時代の天才絵師の傑作を表現した美術織物が来館者の目を奪っている。28日まで。
 原画を基に西陣織の精密機械と現代の名工の技で制作した軸装、額装の約40点を展示。
 30幅に及ぶメインの代表作「動植綵絵」は、群鶏図をはじめ鳳凰(ほうおう)、様々な魚、昆虫など若冲がみずみずしく描写した画題を緻密な織りで再現している。さらに大作として知られる「鳥獣花木図」「鯨と象図」も目を引く。
 勝央町勝間田の長船光子さん(72)は「若冲は本物を何度か見ていますが、これほど細部まで描いたような織物ができるとは驚き。独特の立体感もあって素晴らしい」と話していた。


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