岡山県にある津山警察署は16日、架空の住宅建築工事代金を名目に大金をだまし取ったとして、会社員の男性=神奈川県=を詐欺の疑いで逮捕した。
調べで容疑者は、以前津山市内に本店を置く大手住宅メーカーで営業を担当しており、下請け業務を行う建築会社(本社・名古屋市)の社員数人と共謀して実行。新築物件数件に対して追加の工事を行ったと偽装し、施工代として請求させて住宅メーカーから現金854万円を詐取した疑い。容疑を認めている。
同署によると、容疑者は下請け業社に対して架空の工事を依頼。共犯者たちが虚偽の報告をして請求を行い、受け取った金を容疑者が指定した口座に送金していたという。住宅メーカーの内部調査により不正が発覚。今年8月9日に告訴を受けて捜査していた。確認できている中で、総額約2100万円の被害が出ている。
容疑者は今年7月に解雇されたが、同様の手口で余罪があるとみられ、共犯者を含めて取り調べを進めている。