上田邑での太陽光発電施設の建設をめぐり、谷口市長が事業者から高額な会食を伴う接待を受けたとする記事が昨年ネット上で配信され、その後、配信事業者に訂正などを求めて提起した訴訟に関し、市長は「高額接待を受けた事実はなく、疑惑そのものが存在しないので、こうした事実に基づいて必要な主張を行ってきた」と述べた。
「係属中の事案であり、審理過程の具体的な内容についての答弁は控える」とした上で、「私としては政治家が対象であれば、客観的・合理的な疑いがなくても、名誉を毀(き)損する報道・情報配信、その拡散を行うことが無制限に許されるのかが問われている争いだと認識しており、政治家個人の人権の問題にとどまらず、健全な民主主義政治を守るためにも、断固として戦う決意」と強調した。
議員が「田邑財産区での太陽光発電事業、城南医院の土地買収、市道B80号など、社会資本整備や施策決定に際して特定の誰かに利益や便宜を図るよう指示や忖度(そんたく)があったのか。市民はそこが聞きたい」と質問。市長は「市政運営にあたっては公平性や公正性が求められ、指摘の各事務事業に関しては関係法令に準拠し、所定の手順や職務権限に基づいて適切に執行されているものであって、私が特定の個人や団体に対する便宜供与を図るよう指示を行ったことは断じてない」と答えた。
議会トピック 市長高額接待
- 2022年3月8日
- 行政・公共