岡山県津山市出身で、ピアニストとしても活動する兵庫県西宮市役所職員・谷口博章さんのリサイタル「ピアノでたどる世界音楽紀行」が同市新魚町のベルフォーレ津山で開かれ、表現豊かな旋律を聴衆たちが楽しんだ。
ポーランドのショパンの「別れの曲」、フランスのドビュッシーの「夢」、ドイツのシューマンの「トロイメライ」、ロシアのチャイコフスキーの「ドゥムカ(ロシアの農村風景から)」など、各国の著名なクラシック音楽13曲を演奏した。
躍動感あふれるドラマチックな曲調からしっとりとしたメロディーまで、多彩な演目に来場者たちは聴き入り、フィナーレには歓声をあげて拍手を送った。
コーラスを始めてから音楽に興味を持ったという原田喜与子さん(78)は、「とてもすてきな演奏だった。クラシック音楽の奥深さに感銘を受け、自身の視野が広がったように感じた」と話していた。
今回のプログラムは谷口さんが西宮ユネスコ協会理事の一員になったのを機に、多くの人が異文化へ触れる機会をつくろうと企画した。