第78回津山書道会会員展と第64回錦江会員書道展(津山書道会主催、津山朝日新聞社など後援)が11日、岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで始まり、味わい深い秀作が来場者の目を引いている。13日まで。
美作地域の書家や愛好家でつくる津山書道会(宮阪暁鳳会長)の会員23人が各2点、同会が発行する書道誌『錦江』で学ぶ錦江会の幼児から一般まで229人が1点ずつ出展した。
書道会員展の作は、漢詩や和歌の名筆を手本にした臨書をはじめ、力強い楷書、流麗な仮名などでしたためた創作作品が並び、趣がにじむ。漢字と仮名を織り交ぜた調和体、今年の干支(えと)にちなみ「巳」の一文字をデフォルメした躍動感のある作もユニークで目を引く。
錦江会員展は一般会員らによる作のほか、小中学生は新春にちなみ「よい年」「初光の海」「流星に願う」といった習字を伸び伸びとした筆運びでつづっている。
宮阪会長(75)=美作市楢原中=は「趣向を凝らした多種多様な書道会作と、錦江会も真摯に取り組んだ力作がそろった。ぜひ足を運んでほしい」と話している。