第30回「理波展」が17日、新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホール(岡山県津山市)で始まり、趣向を凝らした秀作の書作品が来場者の目を楽しませている。19日まで。
書家・山下虔華さん(63)=小原=が主宰する「遊之会」のメンバー30人が近作100点を出展。
初心を忘れないという意味を込め、「遊・いろは〜笑いましょうよ〜」をテーマに、いろは歌の頭文字から始まる短歌や俳句、詩文、三十六歌仙の和歌などが、流麗な仮名や調和体でつづられている。「遊」の文字で太極を表現した立体も面白い。
さらに子どもたちが国や県名の頭文字で考えたいろはかるた、趣ある篆(てん)刻、「あひるの会」のダウン症児たちが創作した「ぐるぐるいろは」の立体も目を引く。山下さんの母・裕呼さんが丹精込めた山野草も会場に彩りをそえている。
山下さんは「遊び心が散りばめられた個性豊かな作品ばかり。じっくりと楽しんでほしい」と話している。