岡山県は、湯郷温泉(美作市)、奥津温泉(鏡野町)、湯原温泉(真庭市)の宿泊施設などで昨年8月27日〜12月4日に開催したアートイベント「美作三湯芸術温度」の集客データを公表した。3回目の今回は12万4000人で、2016年の第1回(10万5000人)、19年の第2回(11万8000人)を上回り最多。リピーターに加え、大型観光企画のデスティネーションキャンペーン(DC)と期間が重なったことも功を奏したとみられる。
今回は旅館やホテル、道の駅など計25カ所に県内外の画家や彫刻家ら過去最多の26人が意欲作を設置。絵画やテキスタイル、彫刻、オブジェといった多彩なアート作品が観光客らを楽しませた。
来場者数は展示施設の宿泊者や日帰り客の人数を基に推計。来場者アンケートで回答した255人中、県内客は50・6%、県外客は49・4%とほぼ同数で、県外の内訳は兵庫31・7%、大阪14・3%、広島13・5%、香川6・3%、鳥取5・6%などの順だった。
県文化振興課では「3回目となり、芸術温度自体の認知度アップでリピーターが増えた上、DCによる観光客の周遊効果、おかやまハレ旅応援割も追い風になった」と分析。
美作三湯芸術温度は3年に1度、瀬戸内国際芸術祭や岡山芸術交流と同時期に開催し、次回は2025年度で検討中。
過去最多の集客 アートイベント 美作三湯芸術温度 / 岡山県