岡山県津山市の吉井川河岸緑地公園などで5、6の両日、第45回「津山納涼ごんごまつりIN吉井川」(同実行委主催)が開かれ、2日間で過去最多の来場者数約13万人(主催者発表)が津山の夏の風物詩を満喫した。
6日は、午後8時から花火の打ち上げが始まり、約9万4000人が歩行者専用となった通りや河川敷に集まり観賞。厳しい情勢下でみんながポジティブな気持ちと笑顔で前へ進めるように願いを込めた「POWERofSMILE 笑顔の力で未来に繋ぐ」をテーマに4部構成で、県内最大級の約5000発が夜空と川面を彩った。
飛び散った火花がにっこりとほほ笑んだ顔のイラストをつくるユニークな「スマイリー花火」や、オレンジ色をした日本の伝統花火「和火」のほか、さまざまな色や形の大輪が咲き乱れ、観客の歓声が上がっていた。家族と一緒に来ていた市立河辺小4年の河原花英さん(10)は「とてもきれいで迫力があってずっと見とれていた。変わった花火もあっておもしろかった。来年も見に来たい」と話した。
緑地公園では2日間、恒例の「縁日ごんご」といったアトラクションや屋台が並び、にぎわいをみせた。ステージでは、「ベイビー・アイラブユー」といった名曲を生み出したシンガーソングライター・TEE(ティー)さん、岡山出身の双子のデュオ・まゆみゆ、地元出身のヒップホップアーティストたちによるライブをはじめ、和太鼓やキッズダンスショーなどが行われ、盛況を博した。日が暮れると津山ひかり学園や市内の中学校、高校の生徒がデザインしたあんどん「ごんごリバーライト」36基に明かりがともり、会場を華やかにした。