岡山県津山市の津山観光センター前でこのほど、「つやま子ども観光ガイド育成塾」の実践講座があり、市内の小中学生6人がこれまで学んだ知識を生かしてガイド役にチャレンジした。
8月から「津山の牛肉食文化のひみつ」をテーマに計3回受講。この日が最終回で、受講者8人のうち小学4年〜中学3年生の男子3人、女子3人、家族と関係者が参加した。
それぞれマイクを装着し、「江戸時代の作陽誌には、美作国一宮で牛の市が開かれていたことが描かれている」「料理はホルモンうどん、そずり鍋、ヨメナカセなどが有名」「つやま和牛は地元産の安心な飼料で育て、等級3以上の肉質と良質のあぶらはうま味がある」などと説明。さらに「江戸時代に牛肉を食べたことが記されている津山藩医の名は」といったクイズも交え、参加者は熱心に聞き入った。
この後、閉講式があり、有本明彦教育長から修了証が贈られた。
中学1年生・易遥眞君は「津山に牛肉食文化が根付いた歴史はとても興味深かった。今度はつやま和牛をもっと詳しく調べ、情報発信したい」と話した。
同育成塾は、郷土を誇りに思い、魅力を発信できる人材を育てる狙いで市教委などが2019年から開講し5年目。