津山で発売から75年間愛され続けているくらや(岡山県津山市、稲葉伸次社長)の銘菓「いちま」が、先月リニューアルした。
備中産の大納言小豆を使った粒あんをふっくらとしたブッセ生地に挟んだいちまは、1950年の販売開始以来、くらやを代表する和菓子として長年親しまれてきた。
発売から大きな変化はなかったが同店の創業145周年を機に、時代の変化に合わせて末永く続く商品にしようと、製法を見直し、口当たりを改善しより食べやすくした。
個包装は紙製から脱酸素剤入りのプラスチック製に変え、品質保持と日持ちのしやすさに配慮。パッケージデザインは名称の由来にもなっている素朴で愛らしい市松人形「いちまさん」を引き続き採用しながら、ロゴを含めより洗練されたイメージに仕上げた。
2年後に控える創業150年に合わせ、今後はあんの種類を増やしてシリーズ展開していくという。
稲葉社長は「戦後からくらやを支え、皆さまに愛されている和菓子。さらにおいしくなったいちまを味わって」と話している。
販売価格は1個205円(税込み)。店頭やオンラインショップなどで販売している。
問い合わせは、同店(TEL:0868-22-3182)。
