陸上自衛隊日本原駐屯地=奈義町滝本=の創設60周年記念式典が28日、同駐屯地内であり、大勢の地域住民らが迫力ある訓練展示や音楽演奏などを見学した。
式典会場のグラウンドに隊員約105人が入場。来賓あいさつの後、倉本貴史司令が厳しい社会情勢や他国の侵略の抑止力となる駐屯地の機能などについて触れながら「隊員一同さらなる高みを目指して地域の皆さまとの良好な関係構築に努め、安心と安全に最大限寄与し精進し続けていく」と式辞を述べた。

同駐屯地の主力部隊をはじめ支援部隊など計25両の行進のあと、戦闘訓練を実演。車両が火花を散らしながら空砲を放ったり、ヘリコプターから地上に降り立ったりなど、隊員たちの迫力ある姿に詰めかけた来場者が興味深く見入っていた。音楽隊のパレードや奈義町の歌舞鼓音座(かぶくんざ)の子どもたちによる和太鼓演奏も華をそえた。
このほか、車両や装備品の展示、模擬店も好評だった。
同駐屯地は1965年、兵庫県姫路市から第13特科連隊第2大隊が移駐し開庁した。
