障害者週間(3~9が日)に合わせて障害のある人たちが創作活動の成果を披露する第24回「ふれあい作品展」が2日、岡山県津山市山北の市役所1階市民ホールで始まり、個性豊かな力作が来庁者たちの目を楽しませている。6日まで。
身体、知的障害者や障害児たちの文化活動を通じて多くの人に障害福祉に対する理解と認識を深めてもらおうとふれあいスポーツ大会実行委が毎年主催。今年は障害者支援施設や就労継続支援B型事業所、共同作業所といった市内の11事業所や団体が参加し、陶芸、手芸、習字、絵画、写真など多彩なジャンルの作品約420点を出展している。
会場には愛らしいぬいぐるみや丁寧に縫い上げた布製かばん、「雛祭り」「桜」といった四季の風物詩をテーマにした陶器の置物、色画用紙をちぎって丁寧に貼り合わせたちぎり絵などがずらり。中には数十羽の折り鶴を組み合わせてモザイクアートやパネルを制作する「折り鶴アート」に挑戦した意欲作も。
初日は市役所に訪れた人たちが興味深そうに一点一点を観賞し、その出来栄えに感心する様子が見られた。会社員の中平正大さん(25)=小原=は「物事のとらえ方や表現の仕方などがおもしろく、自由な発想が作品に生かされていてすごいと感じる。作品をきっかけに多くの人が関心を持ち、みなさんを知っていくようになれたら良いと思う」と話していた。