岡山県津山市は17日、浸水対策として市が津山口の吉井川に整備したポンプゲート1基の耐震性に不備が見つかったと発表した。補強工事は1月に着工し、5月末までの完了を目指す。
市によると、委託した県内のコンサルタントが、阪神・淡路大震災クラスの震動を想定した検査をしておらず、市も確認が不十分だった。工事費は1200万円で、設計工事をしたコンサルタントが全額負担する。
会計検査院が昨年11月、吉井川系の河辺と二宮の2基で同様の不備を指摘したことを受け、市が独自調査をして判明した。
市は「市民に大変申し訳ない。今後は確認体制を整え、再発防止に努める」と謝罪した。
昨年不備を指摘された2基の補強工事は完了したと明らかにした。