「食品ロス」をテーマに岡山県津山市内の小学生が書いた啓発ポスターをラッピングしたパッカー車2台が完成。15日にお披露目された。強いメッセージを込めた絵を載せて17日から市内を走る。
ラッピングは、各地域や地区を周るパッカー車の宣伝効果に着目し、市環境事業課が行っている取り組みで、今回2度目になる。「津山市食品ロス削減推進計画」の策定に向けてテーマを決め、昨年度の4年生を対象にデザインを募集。集まった204点の中から市長賞に選ばれた8点を採用した。
「食べ物を大切に」「もうひとくちが未来につながる」といった標語と色鮮やかなイラストが、約2㌧の資源化物収集車と約3㌧のごみ収集車の左右両側に2点ずつ施されている。今後旧市内や阿波地域などを回る。
出発式に合わせて、受賞作品の表彰式が市役所で行われ、谷口圭三市長は「ものを捨てずに大切しようという思いを持ち続けてほしい」と子どもたちに賞状を手渡した。受賞者の一人、誠道小5年の中野悠誠君(10)は「食べ物は生き物の命をもらっているのと一緒。残さずに食べようという気持ちを作品に込めた。多くの人に伝わったらうれしい」と話した。