一人暮らしのお年寄りに食べてもらおうと、津山商業高校の生徒たちが13日、「孫心(まごころ)弁当」と名付けた弁当を手作りし、地域の85歳以上の約100人に届けた。
家庭クラブ員の3年生のうち約40人が同校(岡山県津山市山北)で「サツマイモご飯」「ちらし寿司」「サケの塩こうじ焼き」など9品目を調理し、彩りよく盛り付け、完成させた。
同クラブ員の川端唯百里さん(18)は「高齢者が食べやすいように、ご飯を柔らかく炊いたり、具材を小さめに切ったりと工夫した。実習の成果が形となり渡せることがとてもうれしく思う」とにっこり。
城北西・東地区民生児童委員の案内で各家を訪問。このうち沼の金道綾子さん(88)宅では川端さんと河本愛香さん(18)が「“孫心”込めて一生懸命作りました。どうぞ食べてください」と手渡した。
金道さんは「気持ちが込められていてとてもうれしい。がんばって作ってくれている姿が目に浮かぶ」と涙ながらに話した。
孫心弁当は歳末たすけあい募金を活用。同校家庭クラブと市社会福祉協議会が、同地区民生児童委員協議会の協力を得て毎年この時期に実施し、34回目。