津山商業高校の生徒によるニシキゴイの販売実習が3日、岡山県苫田郡鏡野町円宗寺の物産館「夢広場」で行われ、来場者の人気を集めた。
商業科目「商品開発と流通」の一環として校内のプールで養殖してきた「昭和三色」「大正三色」など体長約10~20センチの約400匹を100円~1000円で特売。午前10時から、地域ビジネス科3年生13人が接客し、詰めかけた愛好者らがコイの模様や色合いを品定めしては次々と買い求めていた。このほかオリジナルの鯉(こい)せんべい、クッキー、石けんなども販売した。
勝央町の70代の夫婦は「きれいなコイを見つけられたし、生徒の応対も親切で良かった。家で大切に飼いたい」と満足そう。
同校の河本愛香さん(17)は「予想以上のお客さんに来てもらい、私たちが育てたコイを分け、広がっていくことがうれしい。後輩たちにこの取り組みを受け継いでいってほしい」と話していた。