第4回「有隣会書道展」が5日、岡山県津山市のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで始まり、墨痕鮮やかな力作が訪れた人たちの目を楽しませている。7日まで。
書道家・齋藤弘香さん(72)=鏡野町馬場=主宰の書道研究有隣会の同町、津山市内公民館5カ所の教室生50代~89歳の計20人が年間の集大成として計約50点を出展。
てん書、隷書、草書、行書、楷書の五つの字体を用いて創意工夫を凝らした、杜甫や徐賁らの漢詩などを題材にした2尺88の大作がずらりと並ぶ。今回のテーマである「部屋に飾る好きな言葉」の、「感謝」や「心如水」「晴耕雨読」などの言葉が表情豊かにしたためられ、軸壮にしつらえられた味わい深い作品に来場者は足をとめて一点一点に見入っていた。
齋藤さんは「桜の季節にふさわしい、とても華やかな作品がそろった。初心者が多い教室だが、皆さんよく練習され、上達がよく見える展示会になった」と話していた。