津山圏域消防組合は2020年の管内の救急件数をまとめた。出場件数は7095件(前年比781件減)、搬送は6428件(同848件減)で、ともに大幅に減少した。警防課は「コロナ禍の影響により、外出を控える人や近くの病院で容体を診てもらう人が増えたのではないか」としている。
出動件数の内訳は、「急病」が4010件(同437件減)で全体の約56%を占めている。「一般負傷」は1111件(同165件減)、「交通」が463件(同105件減)、「水難」が3件(同4件減)、「労働災害」が88件(同3件減)。一方で「自損行為」が48件(同5件増)となった。
搬送者のうち死亡は135人、重症が957人、中等症が2727人、軽症が2599人だった。最近では車の性能が向上し、交通事故での搬送が減少傾向にあるが、高齢者のけがや病気が増えているといい、急病が2622人、一般負傷は810人になった。
同組合警防課は、コロナ禍の状況次第では出場件数が再び増加に転じる可能性があるとみており、「症状が軽い場合なるべく係りつけの医療機関に行ってほしい」と話している。
2020年の救急件数
- 2021年3月31日
- 医療・福祉