県教委は13日、高校や特別支援学校など県立の全69校に今春の卒業式について、児童生徒と教職員がマスク着用しないことを基本に実施するよう通知した。当日の対応は新型コロナウイルスの感染状況などから各校で判断できるとし、学校側に着脱を強制しないことも要請した。
文部科学省が10日に都道府県教委に通知したマスクなしを容認する方針を踏襲した内容で、小中学校を所管する県内の市町村教委にも方針を伝えた。
県教委によると、式での入退場、卒業証書授与、送辞・答辞の際もマスクなしを基本とするものの、校歌斉唱など合唱や複数の生徒らによる「呼びかけ」をする際はマスク着用など一定の感染対策を講じるよう明記。各校の実情に合わせた適切な対応とともに、基礎疾患などで感染への不安がある児童生徒への配慮、着用の有無による差別や偏見が起こらないよう指導することを求めた。また保護者に対しては引き続きマスク着用を求めるとした文部科学省の方針を受け、実施方法について各家庭への丁寧な説明や情報発信をするよう書き添えている。
2023年春 マスクなしでの卒業式!「岡山県教委 県立69高校へ通知」/ 岡山県