津山市教委は、東京学芸大学や、NTT西日本などとそれぞれ結んだ連携協定による成果を報告した。
東京学芸大学との連携事業では、東小学校をモデル校として調査・研究を行ったAIドリル「navima」を、本年度から全校に導入。粟野教育次長は「児童生徒の学びへの意欲が高まったと考えている」とした。
同ドリルの利用で、予習復習をはじめ、自分の苦手な問題を学年をさかのぼって取り組んだり、家庭への持ち帰りなどで関心のある学習動画を活用するなど、「主体的に学習に取り組む姿勢が見られるようになっている」と説明した。
本年度は同校で1人1台の端末を活用して児童の心理状態や悩みを効率的に把握する「AIチャットボット」を活用した実証実験による情報の蓄積を進めており、同大と次年度以降の活動について協議を進めている。
NTTグループとの連携事業では、「VRを活用した狂言体験」を市内5小中学校で実施し、児童・生徒は意欲的に取り組んだ。狂言体験を実施した勝北中学校では、交通マナー向上を目的に、「自動車側の目線から見た、自転車や歩行者の危険な場面」をVRにより体験する交通安全学習を本年度中に実施する予定という。
粟野教育次長は「今後もVRと親和性の高い体育などの教科教育での活用も、検討・研究していきたい」と述べた。
3月津山市議会 議会トピック / 岡山県津山市
- 2023年3月7日
- 行政・公共