JR姫新線・美作落合駅の開業100周年記念式典とイベント(西原地区協議会主催)が4日、岡山県真庭市西原の駅舎と周辺で行われ、地域住民らが1世紀の節目を祝うとともに、展示や飲食などを楽しんだ。
式典では、石井清同協議会長に続き、太田昇市長が「地域住民の熱意で敷設されたこの路線を残していかねばならず、今後JRの株主となって維持につなげていきたい」。勝山高校の高田一輝生徒会長は「生徒の半数が姫新線を通学に利用する中、存続を求める署名活動などに取り組んでおり、これからも路線や駅舎との関わりを深めていきたい」とあいさつ。落合中学校吹奏楽部のオープニング演奏でイベントが開幕した。
駅舎内には昭和期の同駅や周辺地域の写真が展示され、周辺では飲食ブース、真庭高校による野菜や花の販売ブース、旧式発動機の実演もあり、家族連れらの人気を集めていた。
同市中河内の会社員女性(50)は「親しまれて100年の駅を囲み、地域の一体感ができる有意義な催し。この路線をなるべく利用したい」と話した。
美作落合駅は1924(大正13)年5月、作備線(現姫新線)の美作追分駅―久世駅間開通時に開業。