2月定例県議会の一般質問で、山本雅彦議員(自民、津山市・苫田郡・勝田郡)=写真=は、移住・定住促進、産業振興、観光振興の施策について当局をただした。主な質疑は次の通り。
山本県議 「岡山県しごと情報サイト」を開設し、その掲載企業に就職した人に移住支援金を支給するIJUターン就職支援事業を紹介しているが、これまでの実績と状況は。昨年10月に開設した「企業と大学との共同研究センター」の活動状況はどうか。そのうち県北企業による相談、津山高専との産学官連携はあるのか。県北企業は、試験、分析などを行う際に県南の工業技術センターに出向かなくてはならず、多くは鳥取県の施設まで出向いているが、同センターの利用状況、津山圏域企業の利用はどうか。津山圏域に第2の施設を設置する考えはないか。
小林産業労働部長 しごと情報サイトを昨年9月末に開設し、首都圏で周知してきたところ、本年度支給の対象となる12月末までに就職した移住者は岡山県新見市の1件。サイトに掲載している支援金対象企業は、開設当初の23件から2月末には100社に増加しており、移住希望者に情報が届くよう広報に努めたい。
企業と大学との共同研究センターの相談件数は、2月末までで439件で、うち県北企業に関するものは12件。津山高専については、これまで連携に至った案件はないが、企業ニーズにふさわしい研究者を探す中で適切にマッチングしていきたい。
工業技術センターの2018年度の試験、分析、測定機器の利用件数は3252件で、うち津山圏域の企業は85件。津山圏域への新たな施設の設置は考えていないが、中国地方知事会での取り決めにより、従来2倍だった他県施設の利用料金を5県の企業については県内企業と同額にするなど、利便性向上に取り組んでいる。
2月定例県議会の一般質問 山本雅彦議員/岡山・津山市
- 2020年4月10日
- 行政・公共