県がまとめた3月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査によると、全体では43万9493人でコロナ禍影響前の2019年同月比31・7%減となったが、まん延防止等重点措置の適用で落ち込んだ2月(23万1899人)に比べ89・5%増に持ち直した。
3県民局(備前、備中、美作)管内ごとに月別利用者数を集計。同重点措置が3月6日に解除され、県境移動の自粛などの協力要請が緩和。県内旅行の割引クーポン事業「おかやま旅応援割」も22日に再開された。
美作県民局エリアの10施設は、10万1283人で19年同月比38・6%減。このうち津山城(山下)は同5・1%増の1万6858人でコロナ禍前の水準まで回復した。津山まなびの鉄道館(大谷)は同31・2%減の4170人。ノースビレッジ(勝央町岡)は同75・9%減の1万5139人とまだ大幅ダウンしている。
一方、後楽園(岡山市)などの備前県民局エリアの10施設は19年同月比35・8%減の14万322人、備中県民局エリアは同24・0%減の19万7888人だった。
同時に調査しているホテルや旅館の利用状況では、任意に選んだ50施設のうち回答が得られた37施設の宿泊者数は19年同月比34・4%減(2月同47・8%減)。
県観光課では「感染者数が下がりきらない状況ながら、観光の客足は4月、5月も回復傾向が続く見通し」としている。
3月 県内観光施設 利用者調査
- 2022年5月7日
- 経済・産業