「NHKのど自慢」が27日、岡山県津山市の津山文化センターを会場に公開生放送で行われ、地域の人たちの元気な歌声を全国に発信した。津山市では1972年以来51年ぶりの開催となった。
ゲストに荻野目洋子さん、STU48を迎え、午後0時15分にスタート。前日の予選会を通過した20組が次々にステージに出場し、熱唱、熱演を繰り広げた。受験を控えた高校生や、母と娘のペア、ラグビースクールのコーチ、忍者の仮装をした女性、元バスガイドらが自慢の歌声とともに振り付けを披露。鐘の音に一喜一憂して大いに盛り上がった。
ホールは3階席まで埋まり、温かい手拍子と大きな拍手が送られ、出場者の応援団が横断幕を掲げるなどして一体感に包まれた。津山ホルモンうどんなど津山のPR映像も流れ、古里の魅力を発信した。
51年前に同級生の応援で観覧したという津山市の中畑房子さん(83)は「毎週番組を見ていて、テレビで見るよりとても楽しかった。会場の盛り上がりに日常を忘れることができた」と話していた。