岡山県真庭市は11日、同市出身で人気アイドルグループJO1のメンバーの豆原一成さん(22)を「真庭大使」に任命し、委嘱式を東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで行った。
式で太田昇市長は「ワールドツアー、ドームでの公演も楽しみにしています。大使になっていただき、ますますのご活躍を期待しています」と話し、委嘱状を手渡した。豆原さんは「2年前、真庭市での20歳のつどいで、半分冗談で『大使をしたい』と話したことが、まさか実現するとは思わず、ありがとうございます。今でも、毎年、1、2回は帰っていますし、青春時代を過ごした町の大使ができて嬉しいです。若い世代の人に僕が育った真庭市をもっと知ってもらいたいですし、いつか帰ってイベントができたら嬉しいです。できることがあれば、真庭市のために恩返しをしたいです」と意気込みを述べた。
真庭大使は、市の魅力を広く発信し、認知度を高め、地域イメージ・ブランド力を向上させることを目的に設置された役職で、これまでにシンガーソングライターの岸田敏志さん、建築家の妹島和世さんが任命されており、豆原さんは3人目となる。
市は今回の任命に至った理由として「真庭市20歳の集い」での豆原さんの発言や、デビューから5年が経ち、活躍の場を世界へと広げていること、豆原さんの存在が小さな山間地域で生まれ育つ地元の子どもたちに夢と元気を与えていることを挙げた。
豆原さんは市長と話の中で「旧遷喬尋常小学校の近くにエスパスランドがあり、友達と毎日話したり、DVDを見たりしたのが懐かしいです。騒ぎすぎて怒られたこともありました」と話し、今でも帰った時に周辺を散歩することがあると明かした。湯原温泉についても「小さい頃から父とよく行っていました。デビュー後も訪れていて、父が『あそこの温泉が本物だ』と言っていたのが印象に残っています」と、地元での思い出を語った。
市長が「津山はB’zの稲葉浩志さんがおられますが、真庭は豆原さん」と期待を話すと、豆原さんは「稲葉さんはすごすぎますけど、頑張りたいです」と謙遜しながら、はにかんだ笑顔をみせた。
豆原さんの大使としての活動については、市が主催する催しへの応援メッセージ提供や真庭の情報発信を想定しているが、具体的な内容についてはスケジュール調整を含め、所属事務所と相談しながら進めていく方針。
豆原さんは、式の最後に手渡された大使の名刺を見て、「すげー!真庭大使って書いてある!」と感激した様子を見せ、会場は和やかな雰囲気に包まれた。



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