日本調理師会が主催する第15回「全国こどものための愛情弁当コンテスト」で美作大学食物学科3年の佐子華蓮さん(20)が作った「ワクワク!ミマダイン弁当~身体の内側から元気に~」が最優秀賞に輝き、17日に賞状や副賞が贈られた。
食育に対して国民の意識を高めようと毎年開催するコンテストで、育ち盛りの子どもたちに食べてもらいたい地元産品を使った弁当を募っている。今回は全国から寄せられた851作品の中から58作品が本選(2月28日)に選出され、そのうち4作品が受賞している。
佐子さんは「地域の子どもたちに喜んでもらいたい」と、友人や助教授の助言を受けながら、同大公式ヒーローキャラクター・地域貢剣ミマダインをモデルにした弁当を考案。チーズや卵、カニ風味のかまぼこを使ってミマダインの顔を模したオムライスを中央に添え、その周囲に副菜7品を彩りよく盛り付けて弁当箱を開けた時の楽しみを演出している。
さらに少食でアレルギーのある自身と小さな子どもと重ね合わせ、少ない量の食事でも栄養がバランスよく取れるように肉や魚、野菜を取り入れ、牛乳や小麦粉の代用として豆乳や米粉を用いるなど食の安全や健康面でも工夫を施した。
この日は美作大学(岡山県津山市)で授与式が行われ、賞状を受け取った佐子さんは「楽しみながら作った作品が選ばれて驚いている。この経験を生かして所属しているサークルが運営する子ども食堂の子どもたちにも食の大切さを伝えるとともに、次のコンテストに向けても頑張っていきたい」と話した。納庄康晴食物学科長は「今後も子どもたちのためにおいしい献立を考え、情報を発信していってもらいたい」と称えた。
