「祝因美線全線開通90周年記念写真展」(因美線を愛する会主催)が18、19日、加茂町桑原のJR美作加茂駅で行われ、時代とともに移ろいゆく沿線の風景が、地域住民や鉄道ファンの関心を集めた。25、26日も同所で実施する。
昭和初期から収められた列車、機関車、駅舎の写真のほか、各駅に置いている「駅ノート」に描かれたイラストなど28点を構内に展示。利用客でにぎわう1957年ごろの加茂駅、雪が積もる中で働く作業員など当時の様子が見て取れる。特に迫りくる蒸気機関車を物見トンネルの中から撮った写真は迫力のある1枚となっている。
加茂町知和の智和正さん(83)は「遠い昔の思い出を呼び起こしてくれるとても貴重なもの」。鉄道ファンの芦田龍之介君(9)=林田小4年=は「現在運行していない列車や機関車を見ることができてうれしかった」と話した。
写真展は7月2、3、9、10日にJR那岐駅(鳥取県八頭郡智頭町)、7月17〜31日はちえの森ちづ図書館(同)でも開催。先着100人に、現在廃止となった砂丘号などをあしらったオリジナル缶バッジをプレゼントする。同会メンバー・金田稔久さん(50)は「鳥取県との交流が活発になれば、因美線も活気あふれるようになる。子どもからお年寄りまで、みなさんぜひ来てほしい」とPRしている。
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昭和時代の因美線の鉄道写真を眺める子どもら
JR美作加茂駅「祝因美線全線開通90周年記念写真展」
- 2022年6月20日
- 芸術